世の中にモノが溢れ、環境配慮への要求が高まるなか、玉木さんはこのままモノづくりを続けていいのか、と頭を悩ませた時期があったそう。「ちっぽけな自分たちが地球に対して出来ることは何? むやみに消費を増やさないためにも、モノづくりをやめた方がええんちゃうかな…」。たどりついた答えは日本が誇る、勤勉で丁寧なモノづくりをやめるのではなく、「大量生産され、大量消費されるモノを、自分たちの想いがこもった作品と入れ換えてもらい、長く大切に身につけてもらえる人を増やすこと」。 おじいちゃんやおばあちゃんになった時に愛用した服を孫に譲りたい、孫も貰いたいと思ってもらえるような服をつくる。そのためにはどんな素材で、どんな想いで服づくりしているか、きちんと伝えることが大事と考えた。まず服づくりの原点に立ち返るべく、農薬不使用の綿花栽培を始めた。並行してウール研究のために羊やアルパカ、ヤギなど、動物の世話にも奔走する。「コットンやウールと「tamaki niimeはネイチャーブランド」と玉木さん。自然に寄り添い、動物と人が共存し、原料から携わる、未来に続くモノづくりを実践ラボのすぐ外で羊やヤギ、アルパカなど、繊維に関係する動物を中心に50頭以上の仲間を飼育原点に立ち返る34
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