『二都こよみ』の2人には、どんな物語があるのでしょうか。シリーズ『暦こよみを巡る冒険』の『東京こよみ』では、京都に住む女性が月に1度、東京に住む恋人に会いに行きました。『京こよみ』では交替して、東京の彼が京都の彼女に会いに。遠距離恋愛をしている2人の物語を、それぞれ12作品描きました。今回の『二都こよみ』は、2人がそれぞれひと月ずつ訪れ合う物語にしています。女性は京都在住。京都は女性のイメージですか?ボクは東京在住ですし、“東男に京女”と言いますからね、やはり京都の女性に憧れをもっています。それに、ある意味、ボクは京都に惚れているんです。何度行っても素敵なところに出会えますし、すぐにまた行きたくなっちゃう。好きだと思う気持ちは何年経っても変わらない。これはもう恋と同じですよね。京都を舞台にした作品はたくさん描いていますが、まだまだ描きたいです。京都を舞台とした作品は鮮やかな色彩が印象的です。それはきっと着物のせいですね。着物は洋服と比べると色彩が鮮やかですから。細やかな模様にさらに色を重ねて、そこに、帯や小物、それぞれにまた色が重なります。素敵ですよね。 着物姿の女性を1人描くだけで作品全体が華やかになります。そこにボクは女性をイメージした季節の草花を描きますから、一層華やかになります。ただ、色彩についてはすごく考えなくちゃいけない。感じたままの色を使いながらも、色が重ならないように、引き立て合うように。好きだけれど、苦労しているところです。二都こよみ12月「事始め」27
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