築でありながら鉄骨鉄筋コンクリート造とする必要があったと推測されている。同じく鉄筋コンクリート造の事務棟は木造真壁造風に和瓦、ガラス窓に鉄扉はなく、機能重視の建物。土蔵は伝統的な木造土蔵造で、現在も所蔵庫として活用されている。展示・管理・保存という役割を果たす建物が渡り廊下でつながれ、美術館としての機能が確立されている。主役は美術品とし、華美な意匠を凝らすことはなかったが、控えめに施された鶴の装飾を見つけることができる。七代嘉納治兵衛の持論に基づき造られた建物は、秀逸なコレクションとともに震災も乗り越え、大きく変わる自然環境への対応に苦慮しつつも守られ、九十余年にわたり受け継がれている。白鶴美術館神戸市東灘区住吉山手6-1-1TEL.078-851-6001開館期間 毎年春と秋の年2回。2026年春季展は3月3日(火)から開催予定開館時間 10:00~16:30(入館は16:00まで)休館日 展示会期中の毎週月曜(祝日・振休の場合は翌日)、および展示替え期間入館料 大人:800円、65歳以上・大学・高校生:500円、中学・小学生:250円寺院建築風の本館。中庭中央の灯篭は、特注された東大寺大仏殿前の金銅八角灯篭の写し15
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