KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年2月号
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美しきかな ひょうごの文化財 14白鶴美術館本館・事務棟・土蔵・茶室崧うすあん庵秀逸な美術品と共に守られてきた名建築白鶴酒造七代嘉納治兵衛が蒐集した美術品を公開する「白鶴美術館」の開設時に建設された本館・事務棟・土蔵。竹中工務店施工、鷲尾九郎が設計を担当したといわれ、2024(令和6)年に90周年を迎えた。八代嘉納治兵衛が1956(昭和31)年に六甲の地から移設した茶室「崧うすあん庵」と合わせ、4つの建造物が国の登録有形文化財に指定されている。寺院建築風の本館2階展示室には、南向きに大きなガラス窓の開口部が並ぶ。四季折々、日々刻々と変化する自然光で蒐集品を鑑賞してもらいたいという七代治兵衛の意図が見て取れる。ガラス窓外側に設けられた鉄扉と銅版葺の屋根の重みを2つの展示室の大空間で支え、耐震・耐火という七代治兵衛の持論を全うするには、純和風建本館1階。ほぼ開設当時のままの状態で保存されている事務棟から本館展示室へと向かう渡り廊下。土蔵ともつながっている14

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