形成術で受け入れ態勢が整っています。ご希望の場合は当科外来までご相談ください。―心臓や大血管の疾患に前兆や自覚症状はあるのですか。心臓弁膜症は息切れという自覚症状が現れ、お医者さんが聴診器を当てると雑音が聞こえます。きちんと診察をしてもらえればエコー検査に進み、初期の段階で診断がつきます。ゆっくり大きくなる大動脈瘤は多くの場合、自覚症状がなく、他の病気のCT検査で偶然見つかることが多いですね。大動脈解離は、尋常ではない痛みが一気に出て救急で搬送され緊急手術をします。その時点ですでに長時間心臓が止まり手術できない状態であったり、手術でも助からなかったりと、心臓血管外科で扱っている中で最も死亡率が高いとても怖い疾患です。Q.心臓血管外科を専門にされた理由は?A.医学部で勉強するうちに、自分の手で病気を治す心臓血管外科に魅力を感じました。6年生のときの教授が素晴らしい先生で、「俺の背中を見てついて来い」というタイプ。とても怖かったのですが、憧れがありました。Q.若い先生や学生さんに接するにあたって心掛けておられることは?A.「俺の背中を見ろ」と言いたいところですが、そういう時代でもないですから(笑)、若い先生とはできるだけコミュニケーションを取るようにしています。一緒に手術に入って直接指導し、その前の段階でブタの心臓でのトレーニング「ウェットラボ」にも力を入れています。学生さんには、手術で悪い部分を取り除くだけでなく再建をして、根治した患者さんを元気で帰してあげられる心臓血管外科の魅力を伝えるようにしています。Q.患者さんに接するにあたって心掛けておられることは?A.大学病院心臓血管外科には、「手術が必要」と診断された患者さんが泣きそうな思いで来院されます。手術を躊躇しておられる患者さんには、小さな傷で早く回復する方法などいろいろな選択肢があることをお話しして、背中を押してあげられるように心掛けています。低侵襲の説明を聞いて、「それならば」と手術を決断された患者さんもたくさんおられます。Q.ご自身の健康法やリフレッシュ法があれば教えてください。A.働く時は仕事に集中して取り組み、休む時はちゃんと休んでリフレッシュする。若い先生に対しても模範となれるように心掛けています。Q.高橋先生はなぜ医学の道を志されたのですか。A.私は幼少期、小児気管支ぜんそくでしょっちゅう小児科の先生のお世話になっていました。夜中でもいつでも対応してくださる先生を見て、自分もお医者さんになりたいと思うようになりました。高橋先生にしつもん―予防のために何かできることはありますか。喫煙者であれば、まず禁煙。たばこは何ひとつ良いことはありません。高血圧、高コレステロール血症、糖尿病など、いわゆる生活習慣病は動脈硬化、ひいては大動脈瘤や解離につながります。まず予防、診断されたら、進行しないようコントロールが大切です。99
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