に初めて鉄道が開通し、神戸駅が東海道本線と山陽本線との結節点になり、道路網が発達し、交通の要衝であることを原動力として発展してきました。今は、高速道路ネットワークがあり、新幹線があり、そして、新たに国際空港を手にしました。これだけの交通インフラがコンパクトな都市に整っている例は全国でも他にはないと思います。そこで神戸市として取り組むべきことは、神戸空港国際化によって手にすることができた可能性を開花させ、これを目に見える形にしていくことです。新たな国際都市としての神戸をどう発展させていくのかは行政だけが考えることではありません。経済界、大学をはじめとするアカデミア、中高生も含めた若い世代の皆さん、それぞれから提案を頂き、みんなで考えて今後の方向性を定め、具体的な施策を結実させていくための基本計画を策定しているところです。今後は、2030年前後の国際定期便就航に向けて、ターミナル整備を進め、空港周辺の土地利用も検討していく予定です。職住近接のまちづくり―集い楽しむ場は三宮周辺で整いつつあります。市民の生活の場についてはどう変わっていくのでしょうか。神戸は人口が減っているのだから都心にタワーマンションをどんどん造って、そこに人口を集めるべきだという意見もあります。しかしこの考え方は、いずれ都心は廃墟となり、放置された郊外も廃墟になる〝滅びの道〟に向かうものだと考えています。戦前から発達してきた鉄道網と戦後に整備された市営地下鉄などの強みを活かして、郊外の住環境を充実させようとしています。震災後、放置されてきた駅をリニューアルし、駅前を快適で魅力のある空間にしていきます。地下鉄西神・山手線の西神中央駅、名谷駅は概ね完成し、JR垂水駅、神戸電鉄鈴蘭台駅など整備途上の駅もたくさんあります。駅前に公共投資を行うことで民間投資を誘発し、マンションも建ち始めています。さらに都心に地下鉄西神・山手線「なでしこ芸術文化センター」 ※神戸市提供36
元のページ ../index.html#36