ここでは播磨の代表的な民俗芸能、「恵比須大黒舞」が登場。大黒様は小槌、恵比寿様は釣り竿に鯛を手にユーモラスに舞うと、まるで客席に福を撒いているよう。もともとは正月に家々を回った門付祭文だったとか。 次は海を渡って淡路の福良港へ。淡路伝統の人形浄瑠璃を今回は南あわじ市福井子供会の小学1年生から中学3年生が名作『傾城阿波の鳴門』のワンシーンを披露。子どもとは思えぬ見事な人形遣いと浄瑠璃で、観衆のハートをわしづかみに。淡路からはユネスコ無形文化遺産にも指定された「阿万の風流大踊小踊」もゲスト出演。老練な白髪の歌い手の渋い唄に合わせ子どもたちも踊り、世代を超え伝統を守る姿が印象的だった。 再び海を越えて摂津へ。ここでは神戸、南京町の「中国獅子舞」がアクロバティックな動きで会場を盛り上げ、さらにステージを降りて愛嬌を振りまいた。そしてアンコールは丹波篠山の「デカンショ節」。踊りのミニ講座もあり、最後は客席もステージと一緒になって手を右へ左へ。大団円は全出演者が舞台に勢揃いし、ほぼ満席の客席から万雷の拍手が送られた。阪神シニアカレッジ 学長文学歴史サロン~日本の伝統音楽体験~日 時12月14日(日)13:30~15:30(受付開始12:30)講 演田辺眞人学長「阪神間の俚謡採集から」出 演芳村直也(龍笛)・芳村由記(笙)・藤本貴大(篳篥)・藤森信彦(楽太鼓)雅楽楽器解説と越天楽など名曲演奏会 場阪神シニアカレッジ401教室(宝塚市東洋町2-5/阪急今津線「逆瀬川」下車徒歩約15分・阪急バス「宝塚市役所前」下車徒歩約5分)参加費1,000円 定員 150名(申込先着順) 申込・問合せ 阪神シニアカレッジ※阪神シニアカレッジオープンキャンパスも同時開催(11:00~16:00・無料)TEL.0797-26-8001 https://forms.gle/1faf4Rtmu3NzMeud9中国獅子舞(神戸華僑總會舞獅隊)の演舞は迫力満点案内役の田辺先生と大森さんは船に乗って※写真はすべてⓒ飯島 隆 提供:兵庫県立芸術文化センター79
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