11月1日、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで、同センター開館20周年記念公演として「ひょうごの民俗芸能祭」の第三弾が開催された。 総合プロデューサーを務めた田辺眞人先生と、ラジオ関西「田辺眞人のラジオレクチャー」に出演中の活動写真弁士、大森くみこさんが案内人として出演。大正時代にタイ但馬では新温泉町の国重要無形民俗文化財、「千谷麒麟獅子舞」がステージに。全身赤の衣装をまとった猩々と黄金の頭をもつ獅子との掛け合いがユニークで、その鮮やかな色合いで観衆の目を釘付けに。「もとは鳥取東照宮ができたときに奉納された因幡国の獅子舞が起源でこれが但馬国に伝わったものです」と田辺先生の解説も。 船は千種川を下り赤穂へ。『ひょうごの民俗芸能祭 第三弾~五国の川と文化遺産~』ひょうご神戸まちかど学だより兵庫県立芸術文化センタームスリップしたという設定で船に乗って文化遺産を紹介しながら丹波~但馬~播磨~淡路~摂津とめぐり、各地の民俗芸能が披露されるという趣向で進行した。 まずは丹波篠山市福住地区に伝わる「水無月祭打込囃子」が披露された。これは住吉神社の夏祭りでおこなわれるもので、涼しげな三味線の音色と雅やかな鼓と太鼓のリズムが懐かしさを感じさせた。続いて最後は出演者全員でステージに色鮮やかな千谷の麒麟獅子(千谷麒麟獅子舞保存会)恵比寿大黒舞(宝専寺恵比寿大黒舞保存会)で、恵比寿様と掛け合う田辺先生78
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