KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年12月号
77/124

れるモトコーの温故知新の視点と最新テクノロジーを融合させ、“出会いと共創のスタジオ”として育てていきたい。そうして神戸から全国、世界へと“日本の食の価値”を発信していく」と意気込みを語った。フードラボを監修した「神戸北野ホテル」のオーナー兼総料理長・山口浩氏は「自宅の調理場を国産車に例えるならば、ここの設備はF1レベルのプロトタイプ」とトップクラスの業務用機器を利用できるとコメント。日本の食産業が抱える人材不足や労働課題が解決されるだけでなく、新しいフードビジネスチャンスが生まれる環境であることを力説した。ジオリブ研究所所長の巽好幸氏が地質学の観点から神戸の美食について語る基調講演や、「コールドストレージ・ジャパン(株)」「まねき食品(株)」など協賛企業を交えたクロージングトーク、最新鋭設備で調理、急速冷凍したメニューの試食など、神戸の食と農のポテンシャルを証明する数々のコンテンツが実施された。「食と農078」の役割や今後の展開を発信したセレモニーは、多くの来場者の関心を高め、オープンへの期待をふくらませた。食と農078神戸市中央区元町高架通3番207号(モトコー3-3街区)TEL.078-231-2345小規模坪数で開業したい飲食店や新規参入飲食店などをテナント誘致予定。サブリース形式により保証関係をサポートしてもらえるフードロスや人材不足、働き方改革による労働時間短縮などの課題をテクノロジーで解決、料理品質を向上できると話す「神戸北野ホテル」の山口氏「(株)078」取締役・事業共創推進部長の鏡 晋吾氏が施設内を案内。(株)フジマックの最新鋭厨房設備を順次導入予定。会員になれば、時間や日単位で利用できるとか元町商店街の「元町マルシェ」が設備の特徴を体感できるメニューを提供「ジオリブ研究所所」の巽氏は「神戸の美食地質学」から神戸の食材が美味しい科学的根拠を説き、世界でオンリーワンであることを証明77

元のページ  ../index.html#77

このブックを見る