KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年12月号
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正面の南面と西面の蔀しとみど戸が垂直に跳ね上がるのが特徴的。四角錐に反りを持たせた檜皮葺きの屋根には仏教のシンボルマーク「宝ほうじゅ珠」が取り付けられ、美しい外観を呈している。内部正面に礼堂があり、奥が3間4面の内陣、天井はぜいたくな小組格天井になっている。すすで覆われて肉眼では見ることはできないが、創建当時の壁画が昭和51年︵1976︶、赤外線写真によって発見された。聖徳太子の肖像画、「須しゅみだん弥壇」後方壁面の表面「九くぼんらいごうず品来迎図」、裏面「涅ねはんず槃図」は重要文化財に指定された。内部は非公開だが、宝物館に展示されている須弥檀模型で見ることができる。刀田山鶴林寺の起源は587年までさかのぼり、建築・仏像・絵画・工芸など、国・県・市指定の貴重な文化財が数多く所蔵されている。刀田山鶴林寺・太子堂加古川市加古川町北在家424TEL.079‐454‐7053入山料 500円宝物館拝観料 500円入山・宝物館セット 800円拝観時間 9:00~17:00(入山16:30まで)内部を再現した須弥壇模型。宝物館内に展示されている15

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