ショーぐらいにしか考えていなかったことが、次第にわかり始めたのです。無茶苦茶な進行状態に僕は呆れ果て、急遽、舞台美術に携わる演出家や技術者を招集してもらって話し合う時間をもちました。も技術も、いっさい考慮されていなかったのです。僕の担当の舞台美術は名ばかりで、それほど重視されていないことがわかりました。舞台美術に対しては全くの付け足し程度で、僕の絵を紙芝居かスライド僕のスタートはここからやっと始まったのです。舞台の中心は、出演者と音楽です。そこには力を入れているものの、美術に対する認識の低さというか無関心さには驚くばかりです。はっきり言っ17
元のページ ../index.html#17