KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年10月号
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活動を「人生業」と表現。自身の多様な創作物を人生の延長であると見なし、それを「無汸庵」の芸術のあり方としていたという。「例えば、壺ならば壺という作品そのものではなく、壺をどこにどのように置くのか?と考える。生活様式や空間との関係性を意識し、生きることと芸術を創造することが分離していないのです。伝統的な物事の作り方にこだわらず、自分がいいと思うものを作る。そんな先生の世界観が宿る作品を通して、自由な生き方や生きる豊かさを伝えていきたいと思っています」。 一篤氏の想いを汲んだのが革工房「STUDIO KIICHI」の片山喜市郎氏だ。綿貫氏が生前に手作りしていたレザーアイテムを研究し、スマホケースとして再構築。一篤氏がプロデュースするギャラリー&ショップ「ガレリーア・レティーロ・ドウロ」で販売。あふれる情報に惑わされがちなスマホは、ケースへしまってデジタルデトックス。自らを偽らない生き方を貫いてきた綿貫氏をちょっと真似して、内なる自分に目を向けるきっかけになるかも。㈱無汸庵宗家の代表取締役 綿貫一篤氏(右)とSTUDIO KIICHIの片山喜市郎氏(左)。二人が出会ったのは神戸の未来について語り合う県主催の意見交換会。同世代ということで意気投合し、コラボ作品販売へとつながった。(綿貫宏介氏が有馬に築いた陶器窯『陶々窯』にて撮影)陶器窯『陶々窯』の今井勝利氏が焼き鏝でロゴマークを入れて完成。『陶々窯』では綿貫氏の精神を受け継ぎ、陶器の新作の製造・販売を行っているガレリーア・レティーロ・ドウロ築100年という御所坊の土蔵を改装した趣ある空間で、綿貫宏介氏の作品を取り扱うギャラリー&ショップ【住】神戸市北区有馬町835(金の湯の向かい)【電】078-904-0858【営】9時30分~17時30分【休】不定休「神戸歴史遺産」を残す、ふるさと納税東灘区にある綿貫宏介氏の実家の茶室「無汸庵」は.国登録有形文化財に登録。神戸の貴重な宝である歴史遺産を守り、受け継いでいくために、ふるさと納税による寄付を募集中(2025年12/31まで)45

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