KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年10月号
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re InformationKOBECCO催しもの情報20代半ばを過ぎた谷崎潤一郎が作家活動を本格化し始めたのは、第一次世界大戦(1914~1918)が始まる頃。その戦後20年ほどを経て、1939年に勃発した第二次世界大戦は1945年夏、日本の敗北によって終結した。60歳目前の谷崎は、生涯の代表作「細雪」執筆も下巻にさしかかっていた。30余年にわたる文豪開花の季節は、大戦のはざまにあった。戦争と平和の間で揺れ動く日本と世界の有り様を受け止めた、作品世界とその展開を読み解く。芦屋市谷崎潤一郎記念館2025年 秋の特別展文豪は戦いくさの間はざまに咲く~谷崎の戦争と平和~「細雪」掲載の『中央公論』(昭和18年1月、3月号)『潤一郎訳源氏物語』愛蔵本(昭和14~16年)■会期 12月7日(日)まで■会場 芦屋市谷崎潤一郎記念館(芦屋市伊勢町12-15)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし10/13・11/3・11/24は開館)、    10/14・11/4・11/25(火)■料金 一般600円、大高生400円、65歳以上300円、    中学生以下無料■交通 阪神「芦屋駅」から南東へ徒歩15分■お問い合わせ TEL.0797-23-5852《夜のカフェテラス(フォルム広場)》1888年9月16日頃、油彩/カンヴァス、80.7×65.3cm クレラー=ミュラー美術館©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink《自画像》1887年4-6月、油彩/厚紙、32.4×24cm クレラー=ミュラー美術館©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotinkオランダを代表する画家の一人、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-90)。その人生は苦難の連続であったが、困難に立ち向かい続け、諦めない強さ、そして癒しと安らぎを芸術に見出した。本展では、クレラー=ミュラー美術館所蔵のコレクションから《夜のカフェテラス》をはじめ名品の数々を展示。阪神・淡路大震災30年の本年に開催する第1期では、オランダ時代からアルルに至る画業前半を紹介、誰もが知るファン・ゴッホになるまでを辿る。2027年開催の第2期では晩年までの画業後半に迫る。歩む両期をあわせると、その作品数は約100点にのぼる規模となる。またクレラー=ミュラー美術館が所蔵する印象派のモネ、ルノワールらの油彩画も展示する。神戸市立博物館阪神・淡路大震災30年大ゴッホ展 夜のカフェテラスexhibition■会期 2026年2月1日(日)まで ※土日祝は入場予約優先制■会場 神戸市立博物館(神戸市中央区京町24)■時間 9:30~17:30(金・土20:00まで、入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし10/13・11/3・11/24・1/12は開館)、      10/14・11/4・11/25・1/13(火)、年末年始12/30~1/1■料金 一般2,500円、神戸市内在住65歳以上・大学生1,250円、    高校生以下無料■交通 JR・阪神「元町駅」から南東へ徒歩約10分■お問い合わせ TEL.078-391-0035art106

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