られるケースもありますが、世代間の価値観やライフスタイルのギャップを考慮して診察を進めていくことも重要です。―どこから介入が必要なのか、線引きが難しいですね。以前であれば、家の固定電話で友達と長話をしたり、放課後に公園のベンチで雑談したりといった生活行動の一部が、現代ではスマホやSNSでの交流に置き変わっている部分はあるので、そこは差し引いて考える必要があります。一方で、スマホ内で課金をして年不相応の経済的な問題が生じていたり、夜の睡眠が妨げられて翌日に支障が出たりしている場合は、相談すべきレベルに達している可能性が高いと思います。―その他にもどういった社会文化的な背景が影響して、若者においてどんな心の問題が起きているのですか。市販薬の乱用が増えています。インターネットの普及で子どもたち自身が薬の情報にア101
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