KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年9月号
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 7月31日、神戸市医師会災害時神戸メディカルチーム「D-KOMET」隊員発足式が神戸市医師会館で開催された。 D-KOMETとは災害時神戸メディカルチームを意味するDisaster-Kobe Medical Teamの頭文字をとった愛称だ。30年前の阪神・淡路大震災を教訓に災害医療体制が整備され、発災からおおむね48時間以内にDMAT(災害派遣医療チーム)が被災地に入り活動し、その後JMAT(日本医師会災害医療チーム)に引き継がれて徐々に日常の医療へと移行するという流れが一般的になっている。しかし、今後30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されている南海トラフ地震の際は、静岡県から宮崎県にかけての広範囲で地震や津波による影響が想定され、中でも和歌山県や高知県など太平洋に面した地域に甚大な被害があると見込まれており、DMATなど他地域からの災害医療支援チームはそちらの方に優先的に投入されて、兵庫県や神戸市へは手が回らない可阪神・淡路大震災の教訓を胸に発災直後から市民を守る頼もしい災害医療チーム「D-KOMET」が発足神戸市医師会 災害時メディカルチーム96

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