7月27日、兵庫県立兵庫津ミュージアムで、椎名誠監督作品「うみ・そら・さんごのいいつたえ」上映会と田辺眞人名誉館長のミニ講座が開催された。今回は一昨年に創業100年を迎えた神戸初のロースター、エキストラ珈琲の小室こゆみ社長がこの企画のきっかけとなったことなどから、同社の共催としておこなわれた。んも幼い頃に愛読したジュール・ヴェルヌ作の冒険小説『十五少年漂流記』を軸に展開し、まずはニュージーランドのオークランドの港で少年たちだけが乗り込んだ帆船が遭難し、どことも知らぬ陸地に漂着、探索してここが無人島と知り絶望を感じつつも2年ほど力を合わせて生活し、やがて船乗りに発見され、ここがマゼラン海峡西口のハノーバー島と知り、最後は汽船で帰還するというあらすじの紹介か椎名誠監督作品「うみ・そら・さんごのいいつたえ」ひょうご神戸まちかど学だより 映画鑑賞はダイナミックシアターにて。上映の前に長年椎名さんの秘書を務めた「椎名誠旅する文学館」初代館長の大西郁子さんが「椎名も今回の企画を大変喜んでいました」とあいさつし、椎名誠さんの映画撮影について解説した。親しいアウトドア仲間と結成した「怪しい探検隊」の活動を8ミリで撮影していたことなどさまざまな秘話も織り込まれ、集った椎名ファンたちもにこやかに傾聴。そして、どれだけ自然の素晴らしさを見せることができるかに主軸をおいて制作されたという作品「うみ・そら・さんごのいいつたえ」を楽しんだ。 上映会とともに、兵庫津ミュージアムの田辺眞人名誉館長によるミニ講演会「椎名誠さんと私―十五少年漂流記をめぐって―」も開講。お話はタイトルの通り、田辺先生も椎名さ上映前に「椎名誠旅する文学館」初代館長の大西郁子さんがスピーチ『十五少年漂流記』に秘められた真実にせまる田辺眞人先生兵庫津ミュージアムで上映会90
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