《自画像》1887年4-6月、油彩/厚紙、32.4×24cm クレラー=ミュラー美術館©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink2年間のパリ時代に描かれた作品《夕暮時の刈り込まれた柳》1888年3月、油彩/厚紙に貼ったカンヴァス、31.6×34.3cm クレラー=ミュラー美術館©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotinkアルルの自然を鮮烈な色彩対比で表現困難に満ちた人生を送りながらも、問題に立ち向かい、継続する力を芸術に見出したファン・ゴッホ。現代においてオランダを代表する画家の一人として世界的に高い人気を誇り、人々に癒しと喜びをもたらしてくれる唯一無二といえる存在感を放つ画家となった。オランダ・ヘルダーランド州デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にあるクレラー=ミュラー美術館が所蔵するコレクションの中からファン・ゴッホの作品約60点が来日し、阪神・淡路大震災30年を迎えた神戸で「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が開催されます。第1期では、画家としての技量を自ら培ったオランダ時代から、最新の絵画表現に可能性を見出したパリ時代、のちに移り住み『夜のカフェテラス』をはじめ多くの名作を生みだしたアルル時代に至る画業前期を紹介。また、絵画芸術に関心を抱き始めたころ、パリで交流を持った印象派のモネ、ルノワール、ピサロ、さらに新印象派のリュスの油彩画も展示し、前衛的な表現に触発されながら、次第に独自の感覚を示すようになったファン・ゴッホの絵画表現の変遷9
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