大本山 須磨寺❶本尊聖観世音菩薩、脇侍毘沙門天、不動明王が祀られる本堂 ❷平清盛の甥っ子、平敦盛と源氏方の熊谷直実の一騎討ちの様子を再現した「源平の庭」 ❸本堂前・宝物館内のQRコードをスマートフォンで読み込むと、応安元年(1368)の建造で重要文化財に指定される「本堂内宮殿と仏壇」や「木造十一面観音立像」、「普賢十羅刹女像」を解説するデジタルアニメーションが楽しめる ❹青葉の笛などが常時展示される宝物館を無料見学できるのも嬉しい。館内に重要文化財の映像作品を見ることができるデジタルサイネージを設置 16歳の美少年、平敦盛が一ノ谷の浜辺で源氏の武将・熊谷直実に討ち取られた話は平家物語の中で最も美しく、最も悲しい物語として有名。その敦盛の首が埋葬されているのが、ここ須磨寺だ。仁和2年(886年)に建てられた真言宗須磨寺派の大本山で、正式名は上野山福祥寺という。敦盛首塚をはじめ、敦盛愛用の青葉の笛や弁慶の鐘、義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡があり、「源平ゆかりの古刹」として知られる。青葉の笛などが常時展示される宝物館には、文化庁の多言語化事業でデジタルサイネージを設置。日本語を含む5ヶ国語で「本堂内宮殿と仏壇」「木造十一面観音立像」「普賢十羅刹女像」の重要文化財の映像作品を見ることができる。また境内にあるわらべ地蔵や音が鳴る仕掛けの石碑など「おもろいもん」巡りもSNSなどで話題に。お寺の敷居の高いイメージを払拭し、多くの人に「笑顔でお参りしてほしい」と設置されたユニークな置物の数々。参詣のお楽しみにぜひ!平家の美少年・敦盛の最期を語り継ぐ源平合戦「一ノ谷の戦い」ゆかりの古刹平敦盛熊谷直実❶❷たいらのあつもりじょうやさんふくしょうじ44
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