古くから日本全国で語り継がれるUMA(未確認動物)に「ツチノコ」(槌の子)がいる。諸説あるが奈良時代から伝承され昭和時代にメディアで紹介されたことにより一大ブームを巻き起す。胴が横槌のように太い蛇で驚異の跳躍力を誇るが未だに生きた姿では捕獲されていない。山間部が多い兵庫県では目撃が相次いでおり、かつて宍粟市では2億円の懸賞がかけられたこともあった。一説にはヒキガエルを飲み込んだマムシやヤマカガシと言われているが幼少期に読んだ科学雑誌では別の説を唱えていた。真相を確かめるべくリサーチしてみると淡路島で情報をキャッチした。恐る恐る確認してみると…そこには夢にまで見たツチノコの姿があった。だが…よく見ると手足がある。その正体は2013年から『淡路ファームパーク イングランドの丘』で飼育されている「アオジタトカゲ」だ。体長は約60㎝、オーストラリア大陸全域に生息し愛嬌のある容姿で人気を博している。来園者からは「もうこれがツチノコでよくない?」との感想も寄せられている。只今、同施設ではサツマイモの収穫体験を実施中(※詳細は公式HPをチェック)。ツチの中に潜む秋の味覚を自らの手で掘り当てよう。第141回地元にまつわる妖怪・UMA・生物の謎を探る!!『ひょうご五国の怪物たち 淡路・槌の子』神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力■岡力(おか りき)放送作家・コラムニスト・イラストレーター、ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆、番組を企画。日本放送作家協会関西支部事務局長・大阪芸術大学短期大学部客員教授、心斎橋大学・神戸電子専門学校講師。名前:あおたん 性別:メス 性格:おとなしい見た目はツチノコそのもの『淡路ファームパーク イングランドの丘』兵庫県南あわじ市八木養宜上1401(車でのアクセス)※駐車場完備【近畿方面】 神戸淡路鳴門自動車道 「洲本IC」から国道28号で 福良方面へ約7km【四国方面】 神戸淡路鳴門自動車道 「西淡三原IC」から県道 477号を州本方面へ約7km105
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