担となっており、6割以上は自身で賄っているといっても過言ではありません。増加していく医療費に対応するには、自助=患者負担、共助=保険料、公助=税の3つの選択肢しかないので、年齢にかかわらず応能負担を徹底する必要があるかと思います。─高齢者は負担がないのに給付ばかり受けているという意見もありますが。生島 確かに年齢が高いほど平均的な医療費は高くなる一方で、保険料の負担額は現役世代が高くなります(図3)。しかし、若者VS高齢者という区別で世代間対立を煽り立てるのではなく、就労期~高齢期というすべての人が通る時間軸で考えるべきです。社会保障制度があろうとなかろうと、古今東西、そして未来も就労者が非就労者を養っていくのは変わりありませんから。日本維新の会が「現役世代から高齢者への巨額の仕送り」と表現するなど、制度間の不公平の議論は常に出て82
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