価値があるのではないかと思っていました。Q.それは倉敷が美しい街だからでしょうか?どの街にも美しい風景はあると思っています。日本は地震や水害などいろんな災害が起こって、その度に人も風景も傷ついて、どの街も、今ある姿は永遠じゃないことを思い知らされます。生活している人の息遣いみたいなものも含め、街の姿を撮っておくことに「街」のこと。Q.岡山県倉敷市が舞台ですね。私が倉敷市出身なので、「映画を撮りたい」と思う風景がすぐに思い浮かんだのが選んだ理由のひとつです。街があって、人がいる永遠ではない“いま”を撮りたい 平松恵美子さん 2025年大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞した「蔵のある街」がいよいよ全国公開です! コロナ禍の最中に日本全国で開催された「サプライズ花火」をきっかけに生まれた今作は、岡山県倉敷市で撮影。美しい自然や街並みとそこに生活する人々のあたたかいドラマを描いています。監督・脚本の平松恵美子さんにお会いしました。映画「蔵のある街」監督インタビュー36
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