KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年8月号
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とは違う文化部には支援の手が行き届きにくい事になってきているのかもしれません。そんな中、今回の総合文化祭への寄付は、微力ではありますが、高校生の文化芸術に対して良い貢献ができたのではないかと自負しております。2031年には設立50周年を迎えます。今後の展望をお聞かせください。伊藤文化財団は文化芸術の啓もう活動に尽力してきました。今後も既存の事業を継続しつつ、次にどのような貢献が出来るのか、色々と検討をしている所です。今までは、美術品や楽器の寄贈事業を中心に考えてきましたが、今後は、人材育成に繋がるような機会の貢献も考えていきたいなぁと思っています。例えば、欧米のハイレベルな学校を紹介し、才能とやる気のある若者を募って留学を支援する奨学金制度がまず考えられます。他には、芸術は若い頃の感性がとても大切だと聞きますので、ヨーロッパの美術館や演奏会などに、親子で見学するツアーを創設して、子供が『本物』を体感する機会を増やす事もいいのではないでしょうか。50周年を機に次の50年に向けて、創業者の志を礎としながら長いスパンで実を結ぶ社会貢献の形を模索していきたいと考えています。公益財団法人伊藤文化財団神戸市灘区備後町3-2-1TEL.078-851-8755伊藤 功一 (いとう こういち)1997年慶応義塾大学経済学部経済学科卒業後、伊藤ハム株式会社入社。2022年4月伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 常務執行役員 加工食品事業本部長。 伊藤ハム株式会社 代表取締役社長。 米久株式会社 取締役。 2022年6月伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 取締役。34

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