性格を発揮します。これは不思議というか、対象が絵の表現によって初めて魔術的なものになるのです。だからぜひ、絵に描かれたY字路の中を往復して遊んでください。神戸にもたくさんY字路がありますが、この三叉路の真ん中に立ってぼんやりしていると、走ってくる車に注意しないと危険です。まぁ、そんな魔術的なY字路をぜひ画集で観賞してください。グッチ銀座 ギャラリー「横尾忠則 未完の自画像-私への旅」初公開となる自画像や家族の肖像などの最新作に加え、1970年の大阪万博で話題を呼んだ『せんい館』をイメージしたインスタレーション作品も展開されています。会期:8月24日(日)まで〈予定〉会場: グッチ銀座 ギャラリー 東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座7階横尾忠則現代美術館美術家 横尾 忠則1936年兵庫県生まれ。ニューヨーク近代美術館、パリのカルティエ財団現代美術館など世界各国で個展を開催。旭日小綬章、朝日賞、高松宮殿下記念世界文化賞、東京都名誉都民顕彰、日本芸術院会員。著書に小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)、『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞)、小説『原郷の森』ほか多数。2023年文化功労者に選ばれる。横尾忠則現代美術館では、現在『横尾忠則の肉体派宣言展』開催中です!《横尾忠則 続・Y字路(横尾忠則現代美術館)》2015僕のY字路Painting〈絵画集〉トゥーヴァージンズ 故郷で撮影した1枚の写真にインスピレーションを得て誕生した「Y字路」は、やがて横尾のライフワークに。自ら厳選、構成した“身体性で味わう”作品集です。僕とY字路Photograph〈写真集〉トゥーヴァージンズ こちらで購入できます21
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