KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年7月号
83/124

西宮病院透析室看護師の小谷亜由美さんは、「看護師の立場から伝えたいこと」と題して早期発見治療の大切さを訴え、西宮市独自のCKD予防連携事業も紹介しました。明石医療センター薬剤師の岩崎克也さんは「お薬と健康食品・サプリメント」をテーマに腎臓とお薬の関係について解説し、腎機能が低下している場合には市販薬はもちろん、健康食品やサプリメントを摂取する際にも必ず医師や薬剤師に相談しましょうと注意を促していました。最後に兵庫県立はりま姫路総合医療センター腎臓内科診療科長の中西昌平先生が「検診と生活習慣のポイント」を演題に、健診やCKDの診断と治療、腎臓が悪くなった際の生活習慣の注意点などのお話をされました。─イベントの感想を。米倉 公開講座の参加者のみなさんは真剣かつ熱心で、その熱意に我々医療関係者は大きな勇気をいただきました。その思いを受けて、より腎臓の病気の啓発を推進していきたいですね。また、イベントを一緒に創り上げていった医療関係者のみなさまの力を感じました。いろいろな専門職が力を合わせて腎臓を支えているのだなとあらためて実感し、今回のイベントを通じその絆が強くなったのではないかと思います。─今後も世界腎臓デーのイベントを開催する予定ですか。米倉 はい、開催場所や内容は変わりますが、今後も継続していきます。来年も今年と同様、世界腎臓デーの前後に開催予定で、場所や企画は現在検討中です。今後もイベントを通じて腎臓病への正しい理解と向き合い方をみなさんと一緒に考えて、多くの方々の健診に結びつけば嬉しいですね。読者のみなさまもぜひ健診を受けて、生活習慣を見直しましょう。看護師の小谷亜由美さん薬剤師の岩崎克也さん医師の中西昌平先生83

元のページ  ../index.html#83

このブックを見る