か?」をテーマとした市民公開講座を開催しました。─市民公開講座ではどのようなお話がありましたか。米倉 冒頭に神戸大学大学院医学研究科腎臓内科准教授の藤井秀毅先生より腎臓やCKDについての解説があり、これを受けて「腎臓を守ろう」を主題にそれぞれの専門職の視点から4人の講師にお話いただきました。まず、神戸市立医療センター西市民病院管理栄養士の赤沢尚美さんが「元気に過ごすために食事からできること」を演題に、食事のバランスや減塩のための調理のポイントをわかりやすく解説しました。続いて兵庫県立に向き合っている患者さんをサポートする社会であってほしいですね。─今回のイベントはどんな内容でしたか。米倉 明石駅前のあかし市民広場では血圧測定コーナーや相談コーナーの設置、CKDの情報提供などの街頭キャンペーンをおこないました。また、ウィズ明石では、「じん臓と健康について、一緒に考えてみませんぜひ健診を受けていただきたいです。腎疾患の患者のみなさまへは、日々の生活での工夫や自己管理、透析などの治療は大変な負担ですが、自分らしい生活を実現できるように取り組んでほしいという思いがあります。社会全体として、腎臓や腎臓の病気のことを正しく理解してほしいですね。慢性腎臓病患者、特に透析治療を受けておられる方に対しては、「自業自得」や「不摂生」というレッテルを貼られがちです。確かにバランスの悪い食生活や肥満、喫煙や過度な飲酒は腎臓病のリスク因子ですが、これらだけが原因ではないのです。誰もが経験する加齢現象として腎機能は低下しますし、遺伝性・先天性の腎疾患も少なくなく、全く日常生活に原因なく発症する腎炎も多くあります。また、外傷や手術、感染症、薬剤の影響などにより腎機能が影響を受けることもあるなど、腎臓病の要因はさまざまです。偏見により患者さんが大きな負担を抱えていることを理解し、腎臓と真摯市民公開講座も開催管理栄養士の赤沢尚美さん82
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