KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年7月号
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間柄(Aida-gara):人と人、人と自然の繋がり「間柄」は和辻哲郎の倫理学の核であり、人間関係や社会性の密接な繋がりを主張するもの。デザインにはパッチワークとドローストリングのディテールを組み合わせ、人間関係のネットワークと自然との関係の紡ぎを表現。着物の帯締めなど、東方文明の服飾によく見られる伝統的な要素を採用しながら、若者層も意識して、ワンピース×アウターのレイヤードなど、現代的なスタイリングを採用。和辻哲郎の「風土論」を起点に播州織×台湾の服飾デザイナー❶❹❷❸●桑村繊維×丸萬×董雅卉さん❶青色の幾何学模様が印象的な生地 ❷ギャザーを寄せるデザインで、人間関係のネットワークや自然との共存を表現 ❸播州織=シャツ生地のイメージから脱却したいとの想いからハットやポシェットなど小物もデザイン ❹アウターの下はツートンカラーの切り替えが鮮やかなキャミソールワンピース。裾に向かって広がるフレアデザインで播州織の軽やかさを強調4444

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