ンクリートブロックを用いた八角三層の建物。4094個の構造ブロックと窓上飾りや蛇腹など924個の化粧ブロック、計5018個で外壁が構成され、中国風の内部は各階大正4年(1915)、神戸の実業家・呉錦堂の別荘「松海別荘」に付設して「移情閣」が建てられた。内側は木製の軸組み、外側には当時手掛けていたセメント業を象徴するコ美しきかな ひょうごの文化財移情閣(孫文記念館)第七回煌びやかに輝く、八角三層の建物とも床は板張り、壁面下部は腰板張り、1階天井に龍、2階天井に鳳凰の装飾が施されている。明石海峡大橋架橋に伴い平成6年(1994)に開始された移築解体工事では幾つかの新たな発見があった。その一つ、カーテンボックスの裏から発見された古い壁紙は、江戸時代に欧州から伝わり、明治から大正にかけて一世を風靡し鹿鳴館や国会議事堂でも使われた「金唐紙」と判明。当時の技法を用いて忠実に再現され、各階の壁面上部を煌びやかに飾っている。1階、2階の暖炉の花柄タイルはイギリスで修復作業が行われた。開始から6年、舞子公園内で復原が完成し、建築史上貴重な木骨コンクリートブロック造の建物として外壁には5018個のコンクリートブロックが使われている本来の製法で忠実に再現された「金唐紙」14
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