兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第165回いうこともこのフォーラムの目的です。また、震災の記憶を風化させず、教訓を伝承していくという意義もあります。30年という月日が経ち、震災を知らない人たちが増えていますからね。─それで第一部のオープニングに、大学のコーラス部や少年少女合唱団のステージを企画したのですね。堀本 できるだけ若い人にも参加していただきたいという思いがあり、甲南大学文化会グリークラブ、神戸大学グリークラブ、神戸親和大学コーラス部、神戸学院大学混声合唱団パンドラ、神戸海星女子学院大学Chorus Stella Maris、神戸女学院大学コーラス部にお声がけして、6大学によるスペシャルステージに出演していただきました。その後には神戸少年少女合唱団の合唱、神戸さまを追悼するとともに、神戸を支援していただいたみなさまに「ここまで復興しましたよ」と感謝の意を表するという趣旨があります。その上で、近年災害が多発していますので、南海トラフ地震を含めて将来起こりうる災害に対する備えについてみんなで考えると─阪神・淡路大震災30年市民フォーラムはいつ、どのような趣旨で開催しましたか。堀本 2月1日に神戸新聞松方ホールで開催し、520名のみなさまにご来場いただきました。まず、30年という節目の年に、改めて犠牲者のみな神戸市医師会 阪神・淡路大震災30年市民フォーラムについて神戸市医師会 会長堀本 仁士 先生94
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