実演・セミナー❶日本に10人ほどしか出来る人がいない伝統の技を披露する中野勝さん❷剣菱では現在も昔と変わらぬ杉製の暖気樽を使用。時代の流れとともに、ステンレス製や暖気樽を使わない酒造りも増えているそう。左から中野勝さん、司会進行役の鶴田泰子さん、白樫政孝社長❶龍野醤油協同組合の中田佳幸さん他、ヒガシマル醤油㈱、日本丸天醤油㈱の方が様々な素材を持参して、実験的な授業を実施❷大阪から来た家族の男の子はヒガシマル醤油ファン。たつのへ工場見学にもぜひ行きたい!と目を輝かせていた❶❶❷“淡口しょうゆ”を名産とする龍野からは、しょうゆの原料や醸造方法について知る出前授業を実施。醤油の香りの成分は何種類? 答えはリンゴやバラの香りなど、300種以上の成分が混ざり独特の香りを作り出している…など、クイズ形式で実際に匂いを嗅いだり、材料に触ったりしながら、知識を深めていく。日本の食文化を支えてきた発酵調味料、しょうゆが世界から注目される秘密を探るユニークな授業で、子供達も元気に受け答えして楽しんだ。淡口しょうゆ龍野醤油協同組合しょうゆの出前授業実施日:4/27日本酒の酒母づくりに欠かせない道具「暖気樽」造りの実演。「暖気樽」とは湯たんぽのような器具で、樽に熱湯を入れて酒母を攪拌し、温度を徐々に上げることで米の糖化を促進させるもの。当日は剣菱酒造の中野勝さんが細く割いた真竹を輪っか状に結って、樽の板をしめる様子を披露。経験と感覚で樽の全周を把握した中野さんが10mほどもある真竹をビュンと飛ばしては引き寄せ、ねじり巻きでしめていく。積み重ねてきた経験が成せる技に観客は拍手喝采でした。清酒兵庫県酒造組合連合会高い技術や知識を有する職人やクリエーターによるものづくりの実演やセミナーで、学びの場を提供。兵庫の地場産業を支える熟練技能者の匠の技を間近で見学。参加者は感動とともに、魅力への理解をより一層深めた。うす くち暖気樽作り実演実施日:4/26きだだる❷うすくち82
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