■〝国民のおばあちゃん〟と 呼ばれるまでタイ映画界に彗星のように現れた〝国民のおばあちゃん〟の人気は、国内にとどまらず、世界各国から映画などへの出演依頼が殺到している。「マレーシア、シンガポール、中国などから出演の依頼が来ていて、先日、中国で新作映画の撮影現場に参加してきました。日本の映画にもとても興味があります」初めて来阪したウサーは長旅の疲れも見せず、にこやかに話し始めた。今年3月、大阪市で開催された『大阪アジアン映画祭』で、『おばあちゃんと僕の約束』がお披露目された。会場を埋めた観客の多くが涙を流しながらスクリーンに見入っていた。「実は完成した映画を見て、私自身が泣きました。自分の出演作なのにね」こう明かすと、随伴して来日した長女が隣から「母の出演作なので、娘の私が泣くはずがない。見る前はそう思っていたのに孫のエム役・ビルキンは大人気ドラマでタイを代表するスターに。俳優として数々の賞を受賞している。歌手として今作の主題歌も担当。幼なじみとの2人ユニット『Billkin&PP Krit』(愛称:BKPP)は日本にもファンが多い。31
元のページ ../index.html#31