会場には万博史上初で廃校舎を移築して活用。古い時代から今へと私たちを運んできてくれたモノたちにフォーカスをして新たな命を吹き込み、未来に向かって対話を重ねていく。そんな脚本のない人生にも似た対話から何らかの気づきを持ち帰ってほしいと思っています。万博に関してはネガティブな報道も出ていましたが、開幕の日は世界中の人がリアルに集まれることを喜び合う豊かな日になると思います。それが184日間続き、最後は自分たちの場所に戻り、しっかりと生きて、また会おうねとお別れできる、そんな幸せな万博をめざしたいです。 万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話150人の来場者のうち、スクリーンに映し出された初対面の2人が、テーマだけが設定された対話を重ね、来場者全員がその様を目撃。一期一会のシナリオのない対話を通じて、世界の至るところにある分断を明らかにし、解決を試みる実験の場。森をモチーフとしたシアター。スタッフ着用のユニホームには吹き出し模様を採用。多様な対話が飛び交う楽しげな雰囲気を表現映画作家 河瀨直美氏生物学者、青山学院大学教授 福岡伸一氏河瀨直美プロデュースパビリオン公式サイトテーマ「いのちを守る」Dialogue Theater -いのちのあかし-生物学者として、生命(いのち)とは何か、生きることの意味は何かという問題に正面から取り組みました。その答えがこの「いのち動的平衡館」です。動的平衡とは、命は流れの中にあるということ。物質やエネルギー、情報を取り込みながら自分の命を創り、それを他の命に手渡す流れのことを動的平衡と言います。パビリオンでは、この生命の基本原理を世界初の立体シアターで体験できます。いのちが輝くのは生命が有限だからとの考えに基づき、必ず訪れる死の意味を肯定的に捉える答えを提案しています。いのちはうつろいゆく流れの中にある。生命の流れと哲学を探求するパビリオン。深海のように暗い館内で、32万個のLED電球を使った光のインスタレーションで生命史を表現。38億年前の「いのちの誕生」から始まり、「生命とは何か」と「死とは何か」も考えるストーリー。地上からふわりと浮かんだような大屋根が特徴。うねる屋根は細胞膜がモチーフ河瀨直美氏映画作家福岡伸一プロデュースパビリオン公式サイトテーマ「いのちを知る」いのち動的平衡館
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