KOBECCO(月刊神戸っ子2025年5月号)
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©SANAA建築はSANAAが担当。「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」という3つのアート体験で構成特殊な石ころが不思議な触覚を生みだし、来場者を結び付ける宮田裕章氏慶応義塾大学教授人と世界、人と未来を結ぶ共鳴の場 デジタル革命につらなる情報革命を経て、文明の転換をもたらす本質の一つが「共鳴」であるというのが我々のテーマ。人と人、人と世界、人と未来がどう、つながっていくのか。未来に向けて何が新しい価値を作るのか。そんな未来への問いを皆さんと一緒に立てていければと思っています。 パビリオンは屋根も壁もなく、万博会場中央にある「静けさの森」と一体化しているのが特徴です。展開するインスタレーションは季節や天候の影響を強く受け入れ、その時々により感じるものが異なってきます。その日、その時に集った来場者同士や植物、自然とつながり、響き合う。その場でともに虹を立ち上げる体験も行います。同じ空を見上げる中で共に未来を描き、歩んでいく体験をぜひ、来場して五感で感じてほしいと思います。来場者はグループになり、つながることで、感性が共有され響き合う「共鳴」を体験。WEBアプリと「echorb(エコーブ)」という特殊な石ころの2つのデジタル技術を活用し、3つのシークエンスを巡り、共に未来を描いていく。宮田裕章プロデュースパビリオン公式サイトテーマ「いのちを響き合わせる」Better Co-Being屋根も壁もない、空を際立たせる建築より良い未来のシンボル「虹をつくる体験会」を宮田氏自らが実施。かけがえのない瞬間の共鳴体験を披露共につながり、共に生きる55

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