KOBECCO(月刊神戸っ子2025年5月号)
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ライトが設計した林愛作の自邸(イメージ)イラスト/米田 明夫責任を問われ新本館完成前に帝国ホテルを辞しました。一方、林はライトに自邸の設計も依頼し、帝国ホテルよりも早く1918年頃に竣工しています。この林愛作邸は東京の駒沢公園に隣地に現存。現在は非公開ですが、世田谷区が保存活用に前向きなようです。FRANK LLOYD WRIGHTフランク・ロイド・ライト1867年にアメリカで生まれたフランク・ロイド・ライトは、91歳で亡くなるまでの約70年間、精力的に数々の建築を手がけてきました。日本における彼の作品としては、帝国ホテルやヨドコウ迎賓館、自由学園明日館が有名です。彼が設計した住宅のすばらしさは、建築後100年経っても人が住み続けていることからわかります。これは、彼が生涯をかけて唱え続けてきた「有機的建築」が、長年を経ても色褪せないことの証明でしょう。フランク・ロイド・ライトが提唱する「有機的建築」は、無機質になりがちな現代において、より人間的な豊かさを提供してくれる建築思想なのです。133

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