KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年4月号
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のエコーで赤ちゃんが順調に大きくなっているのかを見ておられます。先天異常の疑いがあれば小児科の中の新生児科医や小児外科医が相談を受け必要な検査を行い、分娩方針を検討します。必要に応じて看護師や臨床心理士なども加わり、赤ちゃんにとってのベストな診療について話し合い、治療方針を決めます。―生まれたらすぐに手術をするのがベストなのですか。産まれたばかりの新生児をしっかり診断し、手術の時期や必要性を判断し、治療を行います。すぐに手術をするのがベストとは限らず、病気や全身状態により異なります。判断が非常に難しいこともあります。その際、親御さんにどんなふうにお話しし、一緒に乗り越えていけるようにお話しするのかはとても大事なことです。大切な命が助かった時の親御さんの喜びが医療者にとっても大きな喜びであり、やりがいを感じることもあります。―小児の手術にも成人と同じように小さい創の手術が取り入れられているのですか。小児外科でも腹腔鏡・胸腔鏡が多くの手術で取り入れられ標準的な手術になっています。こどもは体が柔らかくて水分量が多いので、外科治療には成人とは違う注意点があり、小児外科医の専門的な知識と経験が必要です。81

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