性は前立腺肥大、女性は過活動膀胱が多く適切な薬物治療が有効です。夜間多尿については飲水量やアルコール摂取、高血圧、糖尿病、下半身への水分貯留などが関係します。睡眠障害については睡眠時無呼吸症候群が疑われることもあるので、かかりつけ医を受診し原因を特定して適切な治療を受けましょうと呼びかけておられました。─その次の講演はどのような内容でしたか。生島 演題は「認知症の予防と早期診断」で、講師は市立伊丹病院老年内科部長の伊東範低下させますが、このことで悩んでいる方も多いと思います。そこで、伊丹よしおかクリニック院長の吉岡厳先生にお願いし、「夜間頻尿の方に伝えたい」をテーマにお話ししていただきました。夜間頻尿とは夜間に1回以上排尿のために起きる状態のことで、60歳を超えると夜3回以上起きる人が増加するそうです。その主な原因は膀胱機能の問題、夜間多尿、睡眠障害に分けられます。膀胱機能の問題として男の利用、外食・加工食品の制限、漬物の控えめな摂取、麺類の汁を残すことなどが挙げられ、適量を意識しながらバランスの取れた食生活を送ることが重要です。また、適正体重の維持、運動習慣の確立、節酒、禁煙も有効なんですよ。─3番目の講演はどのようなテーマでしたか。生島 おしっこで目が覚めると寝不足になるなど生活の質を本稿の生島雅士先生は「高血圧と塩分制限」について講演。高血圧の予防・治療には生活習慣の改善が重要となる3番目の講演で「夜間頻尿の方に伝えたい」をテーマに講演した、伊丹よしおかクリニック院長の吉岡厳先生78
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