KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年4月号
77/124

疾患による死亡リスクが増し、特に収縮期血圧180以上の人は120未満の人と比べ40︲64歳で約10倍、65︲74歳で約4倍、75歳以上で約2倍のリスクを抱えています。収縮期血圧をわずか2㎜Hg下げるだけで脳卒中による死亡を1万人、循環器疾患の死亡を2万人減らせるとされています。ですから血圧に気を配っていただきたいのですが、高血圧の予防・治療には生活習慣の改善が重要です。─高血圧には減塩とよく言われていますよね。生島 その通りです。減塩のコツとして、新鮮な食材の使用、香辛料や果物の酸味の活用、具だくさんの味噌汁、低塩調味料立つ、階段昇降、物を持ち上げるといった生活動作に役立ちます。伊丹市では112の団体がこの体操を実施しており、参加者からは「歩くのが早くなった」「ふらつきが減った」「膝の痛みがなくなった」などの声が寄せられていると紹介されました。─2番目の講師はどなたでしたか。生島 私が「高血圧と塩分制限」についてお話いたしました。血圧が高い人ほど脳卒中や心第22回伊丹市医師会市民健康フォーラムは「齢をとるのはこわくない」をテーマに、昨年10月に開催。主に高齢者の健康維持について取り上げた最初に、伊丹市介護保険課の保健師・屋葺百合香さんが、健康寿命をのばす活動について講演77

元のページ  ../index.html#77

このブックを見る