KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年4月号
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生み出せる子供たちとは?」という問いに鈴木氏は「人間はもともと好奇心とクリエイティビティを持つ動物だが、日本の親は子供に好奇心が芽生えたときに〝ちゃんとしなさい〟とその芽を摘んでしまう」と問題点を挙げ、親も教員も「日本ちゃんと教」の呪縛から脱するべきと力説。「NLCS神戸校独自の取り組み」について池田氏は「身につけるべきソフトスキルを時代にアジャストしていきつつ、日本人としてのアイデンティティを大切にしていきたい。そして、中高の段階で神戸の企業の仕事や課題に触れる機会を設け、教育と社会は別物ではないというスタンスでいろいろな神戸の企業と関わりたいですね」と展望を語った。その後質疑応答を経てトークイベントは終了、最後に同校のエリザベット・グンジ副校長からカリキュラムの説明があり、卓越した学問、徹底的に寄り添うパストラルケア、カリキュラムを超えた豊富な課外活動という三本柱をもとに「幸せと安全」「日本人としてのアイデンティティ」「世の中に良い影響を与えること」を重視した教育方針を示した。また、卒業生の16パーセントが世界トップ20の大学に入学した実績や卒業生のコミュニティ、姉妹校同士の交流についても紹介。校舎や設備の画像もお披露目し、これまでの日本の学校にはないその充実した教育環境にも注目が集まった。ノースロンドン・カレジエイト・スクール神戸3月6日に大阪で開催されたトークショー左より、鈴木寛氏と池田浩八社長67

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