山のようになることもよくあります。心底疲れるけど、こんなことの繰り返しです(笑)演出をすることになってから、このコンサートの音楽監督でピアニストでもある宮本さんとよく話をするようになりました。人と話をすると、普段は考えたことのないことを何気なく問われたりしますよね。宮本さんと話す中で、当たり前のことをちゃんと考えてみる機会がありました。それは、「僕はなぜ歌うのか」。好きで選んだ職業です。でも「好き」だけでお客さんの前で歌っているわけではありません。だって、「どうだ、僕って歌が上手いだろ」なんて自慢したいわけではない、「僕って上手いなぁ」なんて自己満足したいわけでもない。はっきりしてるのは、僕は誰かのために歌ってるってこと。歌を聴いている数分間だけでもいいからホッとしてほしい、嫌なことを忘れてほしい。誰かが少しでも元気に、Happyになってくれたらいいと思って、僕は歌を歌っている。仕事ってそうじゃないかな。自分が生きていくためであることは当然なんだけど、誰かの役に立つために働いていませんか。家族のため、知らない誰かのため、遠い未来のため。お金だけじゃなく、見えてはいない「誰か」がいると思うんです。大人には大人がもつ知恵や能力を「誰か」のために使う役割があるんじゃないかな。「だったら2人で応援歌を作ってみようよ」音楽を作るのが僕たちの仕事。宮本さんと僕は意気投合しました。この歌で応援するのは「夢」。恥ずかしくてなかなか口には出せない、大人になると話題にすることもなくなってしまうけれど、「夢」は誰でももっていると思う。大きくても小さくても。僕の気持ちは歌詞に書いたことが全て。真っ直ぐに書きました。そしてこの歌を僕は毎回全力で心を込めて歌います。誰かの力になれたらいいなと本気で思いながら。城田優公式サイトbillboard classics × SNOOPY『Magical Christmas Night 2024』27
元のページ ../index.html#27