KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年3月号
75/148

まだ詳しく公表はできないのですが、大きな特徴が「今」から遡る。つまり倒叙法を用います。なぜ、この方式にしたのかと言うと、中学生にも興味を持って読んでもらいたいからです。開いたらいきなり100年も前のセピア色の写真から始まったのでは面白くないでしょう?1ページ目の「今」から100年を遡っていくと松方幸次郎氏に辿り着く。読み進めたくなると思いますよ。装丁もハードカバーではなく、もうちょっと気軽に手に取りやすいものにします。これ以上は、乞うご期待です。いずれにせよ、歴史を知ることなくしてはこれからの目指すべき方向を示すことはできません。―子ども対象の健康関係のイベントを開催されていますね。今の子どもたちの寿命は100歳と言われています。そこで、実行委員の今津由雄君が中心となり、2つのプロジェクトを計画しました。藤澤正人会長の全面的な協力により、神戸大学大学院医学研究科の先生方に多数参加いただき、「未来への贈り物〜Well-beingでつながる100年プロジェクト びっくりアドベンチャー」を企画しました。第1回目「からだの科学体験」を2024年7月28日に開催しました。手術ロボットhinotoriを実際に操作する体験や内視鏡を使う手術のトレーニング体験、iPS細胞の観察のほか、DMATカー、神戸市消防局にも協力をいただきました。子どもたちは医療や科学技術に関心を持っているんですね。約1100人の来場があり、大盛況でした。小学生の「将来は看護師さんになって人の命を救う仕事をします」という感想に、「看護のお仕事体験」でお手伝いをいただいた神大病院の看護師の皆さんが感激しておられました。第2回「からだのスポーツ体験」は2月9日に元オリンピック陸上選手の朝原宣治さん、ヴィッセル神戸出身のプロコーチに協力をいただき、サッカー教室や走り方教室、健康で強い身体をつくるセミナーを予定しています。創立100周年記念事業実行委員長 佐井 裕正さん75

元のページ  ../index.html#75

このブックを見る