きっかけは神戸港からだった2017年、神戸開港150年を記念して地場産業の振興と日本酒文化の促進を目的に、早駒運輸、神戸酒心館、湊川隧道保存友の会の3者が主導し、貯蔵酒プロジェクトを始動。2019年に「国登録有形文化財」に登録され、その偉大なる歴史的近代土木建築に国内外から注目を集める、日本初の河川トンネル「湊川隧道」で貯蔵した「SAKE from KOBE-KO」(純米酒)が販売された。本プロジェクトは神戸のヒストリアンこと田辺眞人氏が監修し、ボトルには神戸シーバスオリジナルブランド「boh boh」のセーラーがデザインされ「みなとまち神戸」を華やかに祝福した。先人たちのものづくりにかける情熱、歴史の香りを多くの方に堪能してもらいたいという想いから一大プロジェクトがゆっくりと波を立て動き始めた瞬間だった。2020年5月、新近代化産業遺産「湊川隧道」から始まる日本酒の物語「隧-ZUI-貯蔵プロジェクト」の軌跡を辿る早駒運輸株式会社湊川隧道5858
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