その場所が持っているポテンシャルを活かす建築の仕事を長くやっていて思うことは、何を作るか?といえば、まず「居場所」を作ること。それは単に綺麗にデザインされたものではなく、その場所が持っているポテンシャルと人が混ざり合うような場所です。今、日本中に綺麗にデザインされた店舗はたくさんあります。でも人が集まらないところも多い。なぜかというと同じようなものばかりで、自分たちが楽しめる場所にはなっていない。そんな空中に浮いているような綺麗な場所ではなく、自分自身も楽しめるような「居場所」を作りたいと思っています。神道と禅。二刀流の料理福本シェフとの出会いは、私の人生の後半を変えました。日本人は自然というものを、神道という皮膚感覚で理解し、仏教という方法で具体的な生活に落とし込んでいます。そしてユン神戸の「日常の魅力」を世界に向けて発信必要なのは面白い〝居場所〟今回のツアーの実現に向けて、尽力いただいたのが、「カセント」「灘五郷酒所」の企画・設計を担当した建築家で甘空の代表である常深大輔さん。ツアーを通しての感想や神戸が外国人に選ばれるために何が必要か伺った。株式会社ビオソフィア 代表取締役常深 大輔さん44
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