てきた。歌を届けにどこへでも…昨年春に開校した加古川市立の小中一貫校・両荘みらい学園の校歌の制作もその一環といえるだろう。「校歌制作のための委員会にも出席し、在校生の声も聞いて2年がかりで完成させました」とおのは言う。同校は市内の平荘小学校、上荘小学校、両荘中学校の3校が統合されてできた。二人は「3校の校歌を調べ、それぞれの校歌のなかから言葉を選んで新しい校歌のなかへ散りばめています。3校の卒業生たちにはそれぞれ母校の校歌に、たくさん思い出があるはず。それを大切にしたかったから」と語った。花*花の歌声を聴いたとき。なぜ多くの聴衆が心を震わせ、そして涙を流すのか…。曲作りに懸ける二人の真摯な姿勢を聞きながら、その理由が氷塊した。昨年春の開校式の校歌斉唱では二人がピアノを弾き、在校生たちと一緒に歌った。昨年9月。「二学期の始業式で校歌を斉唱する映像を見たのですが、在校生たちの歌も、先生のピアノ演奏も上達していて、うれしかったね」と二人は目を合わせると笑った。「呼ばれたら、どこへでも駆け付けたい。二人なので、二台のキーボードさえあれば、どこでも演奏できますからね」〝ツイン・ヴォーカル&ツイン・ピアノ〟の編成はフットワークの軽さが強み。昨年11月には青森県へ行き、「病院のロビーで院内コンサートを行ってきました」と教えてくれた。二人の伸びやかで力強く、温かい歌声が患者や医療関係者たちを励まし、笑顔にさせる様子が目に浮かんでくる…。25周年は、まだ、始まったばかり。花*花の歌声を待つ人がいる全国の街へ…。二人は何いつ時でもどこへでも駆け付け、エールの歌声を送り届けるつもりだ。花*花 25周年記念 Spring Concert大阪公演■日時 3月20日(木・祝)16時開演■会場 東大阪市文化創造館ジャトーハーモニー小ホール兵庫公演■日時 3月23日(日)16時開演■会場 西脇市市民交流施設オリナスホール詳しくはコチラ27
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