人の二台のピアノ(キーボード)の基本編成に、毎回、違うゲスト・ミュージシャンを招いて独自の楽器編成を組む。ライブごとに趣の違うアレンジで、歌と演奏を楽しめるのが大きな魅力のひとつだ。「今回はギターの道祖淳平さんとパーカッションのTOY森松さんが駆け付けてくれます。二人はデビュー時のツアーのメンバーなんです」と説明するこじまの声は弾む。「何を歌い、演奏するかは楽しみにしていてくださいね。実はまだ構想中なんです」と、おのが笑顔で続けた。『あ~よかった』や『さよなら大好きな人』などお馴染みのオリジナル曲の他、昨年、初のカバー曲だけのアルバムを発表しており、25周年の節目のツアーが、どんなセット・リストになるのかは、二人が話すように「当日のお楽しみ」である。カバー曲で聴かせる新境地昨年7月、25周年を直前に控えてのコンサートが、大阪・あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールで開催された。筆者も満員の会場を取材した。こじまの力強いハイトーンの歌声に、おのの響くような低音の歌声が合わさり会場一帯に広がっていく。熱いエールのような二人の混声が胸の奥に突き上げてくるようで、心が震えるのを感じた。そう感想を話すと、「やっぱりライブはいいですよね。ライブでしか伝えることの出来ない生の歌声を聴いてほしい。多くの人に直接、そんな歌や音楽の魅力を伝えるおの まきこ1976年11月23日生まれ。兵庫県高砂市出身。現在、全国100局のコミュニティFMで放送中のBAN-BANラジオ制作『花*花Style』パーソナリティを担当。ボイストレーナーとしても活動中。24
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