KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年3月号
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re InformationKOBECCO催しもの情報空間を間仕切る扉や戸などの「建具」。特に、神社仏閣などの文化財建造物の建具は、建物の長い歴史とともに開閉が繰り返されてきた。数百年経ってもなお、機能し続ける建具の長持ちの秘訣とは。本展では、建具の内部構造と修理の技に着目し、ユネスコ無形文化遺産「伝統建築工匠の技」を構成する「建具製作」の伝統技術に深くメスを入れる。見えないところにこそ仕事を凝らす建具師の真髄をご覧いただきたい。竹中大工道具館開館40周年記念企画展建具解体新書 ほどく・くむ建具の仕口模型(復原)重要文化財龍光院盤桓廊唐門桟唐戸(復原)重要文化財本隆寺本堂桟唐戸(さんからど)部分(旧部材)■会期 3月8日(土)~5月11日(日)■会場 竹中大工道具館1Fホール(神戸市中央区熊内町7-5-1)■時間 9:30~16:30(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし5/5〈月・祝〉・5/6〈火・休〉開館、5/7〈水〉休館)■料金 一般700円、大高生・65歳以上500円、中学生以下無料■交通 神戸市バス2・18系統「熊内6丁目」下車徒歩2分■お問い合わせ TEL.078-242-0216exhibitionexhibition■会期 3月1日(土)~6月8日(日)■会場 白鶴美術館(神戸市東灘区住吉山手6-1-1)■時間 10:00~16:30(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし5/5〈月・祝〉・5/6〈火・休〉開館、5/7〈水〉休館)■料金 一般800円、大高生65歳以上500円、小中学生250円■交通 市バス38系統「白鶴美術館前」下車■お問い合わせ TEL.078-851-6001饕餮虁鳳文方尊 西周時代カラバフ コーカサス 1900年ごろ古代より人びとは金属を加工し、装飾を施して、様々な用途に用いてきた。当館所蔵の中国、殷・西周時代、青銅の鋳造技術がもたらした各時代の美術と呼ぶに相応しい金工品、また日本の金工品として大陸の影響を受けた古墳時代の装身具、仏教美術が花開く飛鳥・奈良時代の仏具・荘厳具。今回の展示では、個々の作品について、材料や技法などを観察し、各時代に培われた造形を見ていく。新館では中東絨毯より、当館が所蔵する南コーカサス地方の絨毯(19世紀後半から20世紀初期)を、カスピ海沿岸地域と中央部の山岳沿いの地域に分けて展示している。あわせてご鑑賞いただきたい。白鶴美術館2025年春季展〈本館〉「東洋古代金工の美しき世界―鋳・鍛・彫の技を観る」〈新館〉「中東絨毯の美―コーカサス編」銀製鍍金花文透彫簪 唐時代112

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