KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年3月号
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低侵襲の手術が普及し、早い時期から段階を前倒しして進めることが可能になったことは確かです。しかし、リスクも伴います。例えば、血圧が安定しない患者さんを早い時期からベッドで無理に起こすと血圧が急上昇してしまうかもしれません。そこで、どの時期からどの程度のリハビリを始めるのかについてリハビリテーション科と主治医が相談しながら、患者さん一人一人に適した計画を立て、それに沿ってリハビリ専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がリハビリテーション医療を提供します。―小児リハビリテーションも対象となる疾患は大人の場合と同じですか。小児の場合も対象となる疾患は非常に幅が広いです。神大病院の場合は小児がんでの入院患者さんが多く、中でも白血病など血液に関わる疾患の場合は長期にわたる入院と治療が必要ですし、大人ならば通院して受ける固形がんの化学療法も入院して免疫低下や副作用を観察することになり、や107

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