KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年3月号
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緒に歌うこと、毎日ラジオ体操に通っていることを大切にしていると語られました。安尾先生は、40年後には平均寿命が100年を超えるといわれているが健康寿命が延びる訳ではないので、寝たきりにならないように栄養、運動、社会参加が大切と医師の立場から解説され、荒家さんは社会参加について、地域の掲示板やチラシなどにいろいろな地域活動の情報が紹介されているのでぜひ参加してほしいと述べられました。─社会参加、つまりいろいろな人とのコミュニケーションが大切なのですね。堀松 その通りですね。若宮さんは、楽しく長生きするには仲間が大切だが、一方で老いや死について語り合うことは地域の友人や家族でも難しいという面があると指摘した上で、ネット上では同じ境遇の方と繋がることで、楽しいことや辛いことなども伝え合い共感することが可能となると語られていました。─認知症に関しての話題は出ましたか。堀松 大園さんはもの忘れが多いと語られたので、私が「もの忘れが多いことを自覚しているならば認知症ではないですよ」とお伝えしました。若宮さんは何かを記録するのはコンピュータに任せるべきで、記憶もそうだが歳を取ると失うものが多いからこそ学んで得ることが大切だと語られました。学びの機会については、荒家さんが60歳以上の学びの場「あかねカレッジ」や、社会福祉協議会の講座などを紹介しつつ、交流が社会参加に結びつくと発言されました。安尾先生も、認知症を防いだり進行を遅らせたりするためには人と交わることが大切だと、専門医の視点からアドバイスされました。─次回の明石市民フォーラムはいつですか。堀松 日程については2025年の秋を目標に調節中ですが、テーマは今回のように高齢者の皆さまが前向きになれるようなものにしたいと考えております。詳細が決まり次第、明石市医師会ホームページでお知らせしますので、みなさまぜひご来場ください。明石市医師会ホームページパネリストの一人、やすお脳神経外科クリニック院長の安尾健作先生シンポジウムの座長を務められた堀松徹雄先生105

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