KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年2月号
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─観衆の反応はいかがでしたか。中村 アンケートでは「すぐハザードマップや安心シートを確認したい」「地域でこんなにたくさんの人たちががんばっていると思うと感謝でいっぱい」「楽しく勉強したので続けてほしい」「プロの人たちが演じているのでひしひしと防災の大切さを実感した」といった回答を頂きました。─多職種が参加する劇にはどんなメリットがありますか。中村 多職種間で顔の見える強い連携を作ることができる、市民によりわかりやすく伝えることができるといった利点があります。またこれまでの垂水区医師会館は狭く、稽古で大勢が集まるとぎゅうぎゅう詰めでしたが、昨年1月に同じ敷地内に新しい新会館が完成し、ホールも広く駐車スペースも十分でアクセスも良く、「断熱」、「省エネ」をテーマにデザイン、コスト、環境性能が共存する素晴らしい会館(㈱松尾設計室松尾和也様設計)となっています。 実は昨年の3月頃から皆さんが集まってテーマを考え、何度も関係職種の方の意見を聞きながら、社会福祉士の木村和弘氏がシナリオを完成させて行きました。それに合わせて配役を決め、そして本番の2ヶ月前からは毎週水曜日の夜に沢山の方が集まり、監督の山本哲也薬剤師の下、厳しい?練習が始まりました。毎回夜遅くまで続きましたが、自分のセリフを忘れても笑ってごまかし、アドリブで相手を困らせながらも皆さん和気あいあい結構笑顔で仲良くなっていきました。またプロジェクターも設置されているので、出席できないメンバーはオンラインで参加することもできるようになりました。新しい医師会館には神戸在宅医療・介護推進財団の施設である西部しあわせ訪問看護ステーション、医療介護サポートセンターに加え区の歯科医師会、薬剤師会にも新たに入って頂きました(写真)。このように医療介護関係事務所が1つの建物に同居するケースは全国的にもあまり例がないと思います。これもこれまで垂水で培った三師会はじめ関係職種の強い絆のお蔭だと改めて感謝申し上げます。これからも関わる多職種の方が集い多くの事業を進める地域のセンターとして、更なる役割を担って欲しいと願っています。─次回はいつですか。中村 2025年11月30日(日曜日)の予定ですが、詳細が決まり次第ホームページなどでご案内します。なお、今回の劇の動画はエナガの会のホームページでご覧いただけますので、ぜひアクセスしてください。エナガの会ホームページ昨年1月に新しい垂水区医師会館が完成。多職種の方が集い、多くの事業を進める地域のセンターとして、更なる役割を担うことが期待される87

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