KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年2月号
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げに際し「手元にある建築関係の書籍は貴重な歴史の資料。保管する場所をつくりたい。是非お願いします!」と安藤氏に社屋設計を依頼。約5メートル四方の敷地に立った建物内に希望した要素のすべてが見事に収まった。工事のプロである中田さんが目の当たりにした安藤建築のすごさを、自身が制作した模型を使って解説した。最後は、安藤建築初期の作品を目指して北野坂へ。「ローズガーデン」は1977年に完成した商業ビル。切妻屋根と煉瓦の壁を取り入れて異人館をイメージしつつ、安藤建築を象徴するコンクリート打ちっぱなしの壁が組み合わされている。2つの建物をつなぐ半屋外の通路を巡り、階段を上ったり下りたり、自然光が差し込む開放的な空間を体験した。「北野アレイ」ギャラリースペースでは、弊誌2019年1月号から12月号で連載した「兵庫県のANDO建築探訪」パネル展を開催。髙橋直人編集長が写真掲載と原稿執筆を依頼した恵比寿工匠76

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