樽で熟成したものは好きになる可能性もある。また10年、20年と熟成の年数によって、味が変わっていくのも魅力ですね。宮森 初心者の方はまずハイボールを飲んでからストレートで飲むなど、アルコールを口に慣らすことがポイント。ストレートやロックで飲んだものを口で転がして、マンゴーやパッションフルーツなどの果物や蜂蜜とか、何か一つでも自分の中に美味しいと思える要素を拾えるようになってくると面白いですよね。川上 水を口に含み、口の中で水割りを作る(笑)という楽しみ方もあります。村本 今年はストレートでの試飲のみならず、炭酸で割って楽しめるブースも登場予定です。熊野 僕は大学生の時の一気飲みとか(笑)、ウイスキーには美味しい思い出があまりなかったのですが、仕事柄、ウイスキーの資格をとって奥深さにハマりました。WHKでは色々と学べることも魅力。「ウイスキーの勉強をしたいから毎年行きます」というプロの方も多いです。宮森 WHKで魅力を知ってもらって、神戸のバーでゆったりとウイスキーを楽しんでもらうのが理想。例えばカクテルは一定のスピードで飲まないと味が落ちてしまいますが、ウイスキーのストレートは30分かけて飲んでもOK。空気に触れることで香味の変化も楽しめます。ウイスキーには年配の男性が飲むイメージがあるかもしれないけれど、WHKでは女性のお客様や若いカップルも多いです。老若男お店のみならず、WHK実行委員長としてもウイスキーの啓蒙活動に尽力する宮森氏が2019年に開業。スコッチのシングルモルトを中心に、希少なボトラーズウイスキーやオールドボトル、ジャパニーズウイスキーなど500種以上のウイスキーをラインナップする。定期的にお店で開催するテイスティングイベントや、宮森氏が様々なコンテンツを発信するYouTubeチャンネル「Bar studio TV」も注目を集める。日本の主な蒸留所はほぼ訪問済という熱烈なウイスキーラバーの村本氏。「店で飲んで気に入ったものを家でも飲んでもらいたいから」とバックバーはオフィシャルボトルを中心に構成。裏の棚には個性豊かなシングルカスクも用意し、ゲストの要望に応える万全の体制を完備。店名はフランス語で「一歩、一歩」を意味。「初めてバーに行くお客様の一歩目に選んでいただきたい」と語る村本氏の笑顔が、バーへの緊張を一瞬でほどいてくれる。The Nineteenth Bar Bar unpasザ ナインティーンス バーバーアンパ神戸市中央区中山手通1-22-18 STELLA LUCE北野坂2F078-242-001917:00~翌1:00(LO24:00)日曜定休。連休は営業神戸市中央区中山手通1-3-10 三宮ローズプラザ1F078-335-772517:00~翌1:00(LO24:30)無休英国アンティークに囲まれた洗練の空間ウイスキーの蒸溜釜のような銅板仕様のカウンター35
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