KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年2月号
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も落ち込むことも多かった。それは、まわりの人と“ちょっと違う”からです。多様性という言葉を耳にするようになって、近年、“ちょっと違う”ことが認められるようになってきたとは思うけれど、実際にはまだまだだと思っています。「違うことを認めない」ではなく、「みんなと同じ」の方が安心するということなんじゃないかな。今、まわりの人とちょっと違うことで悩んでいる若い人がいたら、マイノリティ側だった僕が力になれることがあるかもしれない。そんなことを考えていた2023年、神戸市外国語大学から講演会の依頼を受けました。テーマは、『多様性を考える』。なんというタイミング!!文化祭に呼んでもらったことはあっても、講演という形で話をするのは初めて。もちろん喜んでお引き受けし、集まってくれた約350人の学生さんを前に、僕の経験や現在考えていることを話しました。この会を企画した学生さんたちと話をする時間を作ってもらい、大学で勉強していることや将来のこと、夢の話ができたのも、いい経験でした。悩みや苦しみが簡単に消えることはないとわかっているけれど、少しでも心が軽くなったり、少しでも前を向こうと思ったり、「あ〜楽しかった」でもいい、少しでも明るい気持ちになっていてくれたらいいな。タイトルの『LOVE & PEACE』は、僕が大切にしている言葉です。この2つは、性別、年齢、国籍も関係なく、全世界に生きている人みんなが、大切にしなくちゃいけないこと。マジョリティもマイノリティも関係ありません。僕は僕の仕事を通して、そんなことを伝えていきたいと思っています。次回は、『夢の種〜I'll be by your side』という歌の話を…。※城田優が思う、『LOVE & PEACE』は、公式HPにて折々掲載予定です。構成 田中奈都子城田優公式サイト『Magical Christmas Night 2024』神戸市外国語大学にて27

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